船メバル
昼は基本的にシラスカット仕掛を使用します。サバ皮バケのシラスカットの仕掛です。スキンバケのサビキ仕掛とは違うので注意が必要です。
メバルは卵胎生で稚魚を産みます。例年12月から1月ぐらいに腹に仔魚を持っていますので、この時期はなるべく資源保護に努めていくのが、宜しいかと思います。本格シーズンは3月以降となり、春告魚〔めばる〕の当て字の通りとなります。
さらにスマホがあれば探見丸〔魚探〕からの情報が常に見れますので、海底の状況がどの程度のかけ上がりになるのか判断がつきやすくなります。群れの付き場がかけ上がりの、どの位置かもわかるので、攻め方の幅が広がると思います。
半夜は胴突3本鈎に青虫をつけます。
昼夜問わずメバルの付き場の関係で、根の荒い場所を攻める事が多いので仕掛は10~20枚程度、鉛は30号を2kg程度ご用意頂くことになります。
タックルも専用竿は、細ハリスの長めの仕掛に対応した全長とハリスを労わる胴調子の竿が中心となります。主には三本継のアウトガイドの竿が多いですが、仕掛が竿先に縺れることが多くあり、気が付かなければ簡単にロッド破損に繋がることになります。回避策として縺れにくいインターラインのロッドもございます。こちらは中通ワイヤーが無ければ糸を通せずに使えなかったり、釣行後のメンテナンスを怠れば、次回使用時に塩で目詰まりを起こしたり管理に手間がかかります。
船竿に多くある2.4mまでのロッドだと長い仕掛で釣れた魚を抜くことが出来ずに、毎回仕掛を持って船の中に取り込む必要があります。どのタックルにも一長一短があり、ご自身の釣りスタイルに合わせたタックルが見つかればと思います。最近は仕掛も全長2.8mから5m程度の長さまで幅がありますので、ご使用のタックルに合わせた仕掛を選ばれると、ストレスなく釣りができると思います。
根掛かりが前提のポイントに入ることが多いので、潮の流れの早い大潮よりは、小潮まわりが釣りやすいと思います。
昼のメバル
昼は基本的にシラスカット仕掛を使用します。仕掛をセットしたら海底まで落として誘い上げてメバルのアタリを待ちます。
シラスカットの仕掛はさまざまな種類がありますが、迷えばグリーンと白のMIXを基本として頂ければいいと思います。醤油漬けなど各メーカー様が、様々な工夫を凝らしてどの仕掛でもそれなりの釣果が期待できるはずです。ただ、シラスカットを一色のみで揃えてあるタイプは、当たれば数が伸びますが、外した時にフォローのしようがないので、注意が必要です。
メバルは口が大きいので鈎の号数で釣果が全然違う、という事も少ないです。ただ、目はいいのでハリスが1.2/1.0/0.8号とあった場合、食いがたったら号数は関係なく釣れるけど、渋いときは0.8号しか食わないという事は比較的発生します。
根掛かりとの関係もありますので細くすればその分簡単に切れて仕掛をロストします。しかし、太いと喰わない。。。食いがたった時は1.2号ハリス、渋いときは0.8号ハリスの仕掛に変えると根掛かり回避や釣果とのバランスが取れる時もございます。
鉛については細長いホゴ鉛が一番使われます。長いので岩の隙間に入りにくく根掛かりしにくいのが使われる理由です。縦に溝があるホゴライナーもアリです。泳ぎが違います。ホゴライナーは真っ直ぐ落ちるので縦の誘い、通常のホゴ鉛は横に滑るので横の誘いが可能です。メバルの活性で使い分けます。
メバルは付き場が小さく固まっていますので、船長の「仕掛をおろして下さい」のアナウンスの時に、タイミングよく下ろす事で釣果に繋がりやすくなります。遅れて仕掛を投入すると、水深によっては着底する頃にはポイントを通り過ぎていることもあります。
根掛かりのリスクは非常に高いですが、水深があり、潮が緩んだ時しか入れないというポイントには、あまり攻められていないので大型の個体が期待できます。このような場所では、1秒間で1mづつ駆け上がっていたりしますので、攻略も難しくなります。
底取りに細心の注意を払い、アタリを待ちます。メバルの付き場は潮の流れで変わりますが、駆け上がりのどこかで釣れるので、釣れる場所まで根掛かりさせずに仕掛を持っていく必要があります。特殊な事例ですが、誘い上げのスピードは物凄く早くなります。

半夜メバル〔Ⅰ号のみ〕
半夜メバルの場合は青虫を餌にした胴突3本鈎の仕掛けで狙います。青虫は1,000円分ご用意頂き、無くなった頃に納竿とさせていただきます。
青虫は1匹掛けで取り付けます。
日中に比べて暗いのでハリスの太さもあまり関係なく釣りやすいのと、大型が出やすいので人気です。
大型魚は経験も豊富なので、違和感を感じるとすぐに吐き出します。青虫が鈎に刺した時はピンピンしていたのに、上げてみるとダラーっとしている時は、一度食われて、吐き出された後かもしれません。夜で長竿の竿先は見にくいですが、小さなアタリが出ているのを見逃さずにいると大物との邂逅が増えるかも。。。

エサは?
シラスカット仕掛の場合は餌は使用しません。半夜メバルの場合は青虫を使用します。
タナは?
根掛かりを防ぐには海底をしっかりと確認する事が重要です。
釣れない時は上に探っていくのが基本です。海底から5mぐらい誘ってアタリがなければ底を取り直します。止めて待つよりゆっくり上に誘う方がベターです。
アタリは?
アタリは竿先を見てとります。
アタリがあると竿先に出ますので乗せるようにそっと竿を持ち上げるように合わせます。その場で待つと、船が流れて根掛かりするのでゆっくりと巻き上げながら追い食いを誘います。