アジ五目
初夏から晩秋にかけて中アジ、チダイ、メバル、カサゴ、ハゲなどを狙います。
船釣りが初めての方でも、お子様でも比較的安定して釣れますので家族連れでの釣行にもお勧めです。群れに当たれば、下ろせば釣れる入れ食いとなることも多く、楽しめます。
入れ食いのままだとお一人様30～60匹程度の釣果も多くあります。調子に乗りすぎると、この大量の魚を帰ってさばくのは誰？という問題もあるかも？
五目釣りのレンタルタックルは￥１，０００／本でご用意させて頂いております。仕掛や鉛、餌など消耗品は、お客様でご用意をお願いしております。
ロッドを選ぶ際には調子とパワーのバランスが重要です。お持ちの竿が使えるかどうか、参考にどうぞ。
船は狭いので、普通は１．８ｍ～２．７ｍまでのアウトガイドの竿が好まれます。メバルなど長い仕掛を使う魚種で３．６ｍ程度のロッドまで使います。長いと竿先に糸がもつれた時に、解くのが大変です。3mを超える長竿は、もつれにくいインターラインのロッドも多くございます。ただ、インターラインのロッドは糸通しの煩雑さやメンテナンスに手間がかかる難点があります。
調子とかテーパーという表現がロッドの曲がり方を表します。先調子、胴調子、ファストテーパー、スローテーパー、６：４などの表現でカタログ等に出ています。竿を振った時に、どこを支点に曲がるかで凡そわかると思います。胴まで曲がる竿はロッド全体で魚の引きを受けますので追従性が高く、バラしにくくなりますが、アワせる操作や感度という面では鈍い動きに感じます。反対に竿先しか曲がらないような竿はアタリは取りやすいですが、魚の引きに対しては追従性が悪く、バラシの多発を招くこともあります。
中硬、硬調、30号、50号、80号、Ｌ〔ライト〕Ｍ〔ミディアム〕ＭＨ〔ミディアムヘビー〕Ｈ〔ヘビー〕がパワーの表記になります。硬い竿ほど大物や深場に対応していくイメージでよろしいかと思います。対象魚に対してオーバーパワーのロッドだと釣れてるのかわからない状態になり、やり取りも楽しくないです。パワー不足だと魚から主導権を取れずに竿が伸されっぱなしとか、ロッドの破損という状況になります。対象魚にあったパワーのロッドの使用で釣趣も最高になり、楽しく釣りができることになります。
アタリがとりやすいのは先調子よりで、バラシにくいのは胴調子よりです。ロッドのパワーは対象魚や使用する鉛負荷に応じて変わります。パワーが低いと軟らかい印象となります。中アジ釣りでは長さ２．４ｍ程度、パワーは20号辺り、調子〔テーパー〕は胴調子よりのロッドが合うと思います。
船釣りでのロッドはハゲ釣りなど一部を除いて胴調子〔５：５とか、スローテーパー、ムーチングアクション〕のロッドがバラシを軽減するため好まれてきています。綺麗な弧を描くので、ロッドの曲がりを見るのも楽しみの一つです。アジはバレやすいので特に軟らかいロッドがオートマチックにかかって釣れる感覚があります。ただ、操作性や掛ける等の動作に対しては苦手な調子なので、間を取ったレギュラーテーパー、７：３調子辺りが最近は主流となっています。
撒餌を使いますので、潮の流れの早い大潮は撒餌がすぐに流れるため、小潮まわりが釣りやすいと思います。
釣り方
主には水深40ｍまでのポイントで釣る事が多いです。比較的浅い水深での釣りになりますので、手巻きリールで十分対応できます。
釣り方は下カゴのドンブリカゴに撒き餌の地アミを詰めて海底に落とします。
海底に着いたら竿をしゃくって、マキエを撒いて魚を寄せて仕掛をたるませます。
サビキとマキエが同調すれば直ぐに手元にアタリが出ますので、仕掛を回収します。
魚が釣れていれば魚バサミを使って魚を外して絞めたあと、またカゴに地アミを詰めて海底に落とすの繰り返しです。
食いが悪い場合は、撒き餌の地アミを詰め直すか、鈎に沖アミ生や白魚をつけることで釣果が上向くことがあります。
海底に鉛をつけたまま引きずると根掛かりしますので、常に鉛を海底につけたり、30cm程度竿を上に持ち上げたりを繰り返す、「底取り」を行います。
根掛かりをしたら、スプールを手で押さえて糸を止めて、根掛かりの先と竿を一直線にして強く引いてラインを切ります。竿であおって切ろうとすると、ロッドが折れますので、数回ロッドをあおって外れないなら諦めてラインを切るほうがいいです。
船釣りの基本ともいえる釣りになりますので、底取りや根掛かりの対処法など他の釣りでも応用できることを身につければ、船釣りの幅も広がっていくことと思います。
アジやメバル、カサゴなどヒレや棘の刺さりやすい魚種を掴むときは、素手だと手が穴だらけになり、２、３日手を洗うたびに沁みることになります。魚バサミやタオルなどで掴むとケガをしにくくなります。