ウマヅラハギ
ウマヅラハギ、通称ハゲ釣りの基本は中層の釣りになります。
船長がアナウンスする「底30mで20mに反応があります」という場合では海面から20m沈めた位置、海底から10m巻き上げた位置が指定棚となります。カウンター付のリールがあればベストです。
さらにスマホがあれば探見丸〔魚探〕からの情報が常に見れますので、群れの出ている棚を自分で確認して攻める事が可能になりますのでご活用下さい。
アタリが小さいので、短めで先調子よりのロッドが掛けやすく人気ですが、スイープに胴に乗せて釣る事を好まれるお客様もおられ、釣りの楽しみ方の奥深さがあります。
身の美味しくなる旬は初夏といわれています。肝が大きく育つのは寒い時期になります。多くの方が肝醤油での刺身を求められるので、冬に多くご予約を頂く釣りになります。
魚がいれば潮まわりにあまり影響を受けずに釣れる印象があります。
ウマヅラハギはカワハギと同様に餌取りが上手なので餌を丁寧に付ける事でアタリが出やすくなります。仕掛の投入の衝撃で餌が飛ぶ場合は、直ぐに餌が取られる状況と同じです。
海エビ〔バナメイエビ〕を鈎に付けれるサイズにあらかじめ切っておいて、持ってこられる方の釣果は伸びています。もっちりとした質感で鈎から取りにくいので、竿先にアタリがでやすく、釣果に繋がります。
沖アミ生は食いがいいけど直ぐに餌をとられます。沖アミボイルは鈎持ちはよくなりますが、食い渋っているときはアタリが減ります。仕掛の鈎に、沖アミ生-沖アミボイル-沖アミ生と交互につけて無くなるほうが、その日の食いの良い餌です。
撒き餌の地アミは撒きすぎると潮の流れとともに移動したり、差し餌を食わなくなる場合もありますので、最初に寄せるときに使用して群れが船の下に集まっているときは、撒き餌をドンブリカゴに入れずに釣れば鈎の餌に釣れやすくなります。
アワセは竿先を見て、僅かに沈み込んだり、水平に戻ったり、波の揺れと違う動きとなったり、とにかく違和感を感じたら、軽く聞きアワセをして、重さを感じたら巻きアワセをします。そのまま糸を緩めずに巻いて水面に魚が浮いたらご自分でタモを使って掬います。
アタリがあった時に、竿を大きく立ててアワセても掛かりますし、気分はこちらがいいかもしれませんが、スカった場合は残った鈎の餌が全てはじけ飛ぶリスクもあり、手返しの面では無駄な動きに繋がる可能性があります。軽く聞きアワセのほうが数が伸びると思います。勿論、数をとるか、釣趣をとるかは、ご自由に好きな釣り方をして頂いて構いません。
巻いている途中や水面に浮いたときにバラシが続くようだと鈎先が鈍っている可能性がありますので、鈎の交換をするか、仕掛の交換をします。
コツさえ掴めば数が伸びていきます。「つ抜け」と言われる10枚以上の釣果が出せれば、それなりの腕前となった証と言われています。